はじめに

Mount Sinai医科大学日本人会のページへようこそ。このブログではMount Sinai医科大学で研究,臨床を始める皆さんの役にたつ情報を提供していきます。

Mount Sinai医科大学は全米でも最も古い医科大学のひとつです。2008年現在,約30人のポスドク,Assitant professorなどの研究員,約10名のレジデント,フェローなど臨床に従事している日本人がいます。

マウントサイナイ医科大学日本人会

マウントサイナイ医科大学には臨床をされている方が10名弱,また研究留学で来ておられる方が30名ほどおられます。中にはこちらでポジションを得られて,ご活躍の方もいらっしゃいます。

日本人会では忘年会/新年会,ご帰国/移動される方の送別会,お花見などを不定期に行っています。日本人の多いNYではありますが,同じ境遇に身を置くもの同士,ウマが合い,会はいつも盛り上がっています。サイナイにいらっしゃる際には是非事前にご連絡下さい。何かお役に立てることがあるかもしれません。

到着後の手続き

まず,到着後,健康診断が行われます。健康診断には薬物中毒の検査も含まれます。薬物中毒の検査は尿検査で,74丁目にある検査会社まで行きます。ポスドクであればこの後ポスドクオフィスのThresaのところに行き,諸手続きを行います。健康診断をクリアーするまでは採用されません。全てクリアーするとめでたく採用となり,ThresaからメモをもらってSecurity Officeに行き,IDカードを作ってもらえます。この際パスポートを忘れずに。

その後,International Human Resourceで諸手続きがあり,J1の方はKyokoさん(日本人の方です)という方にお会いし,税金,Visa書類等の説明を受けます。

同時に102丁目にあるSocial Security Officeに行ってSocial Security Numberを申し込みます。2-3週間したらSocial Security Cardが送られてきます。そのコピーをKyokoさんにFaxします。

保険

マウントサイナイの医療保険は収入にもよりますが,歯科,眼科は別になっていますが,全て込みで月に$100-200程度です。

少し注意すべきことは,勤務開始が1日で無い場合は保険の開始が翌月からになってしまうことです。つまり,5月5日に勤務を開始した場合は6月1日から保険が適用されます。この間は無保険となってしまうので,JALファミリークラブ,もしくはAIUの研究留学者用保険を利用しておくのがよいと思われます。これらの保険は損害賠償保険なども含まれているもので,渡米後にはプランを追加・変更することができませんので,日本で申し込んでおかないといけません。また家を借りる際に,大家さんによってはこのような損害賠償保険をかけていることを条件にする場合もあります。

運転免許証

マンハッタンで生活をするにあたっては車が必要でなく,また駐車場が高いのであまり運転免許の必要がありませんが,BarなどでIDカードの提示を求められることもあること,レンタカーを借りることができることなどから持っていても損はありません。

NY州ではIDを証明できる合計6ポイントの書類が免許申請に必要で,パスポート,銀行口座,ガス電話などの請求書,Social Security Cardなどを集めます。各試験場,各試験官によって言うことがまちまちです。

手順としてはまず筆記試験,次に5時間の講習,さらに実技試験となります。講習はNY州認定の自動車学校で行われますが,実技試験前に1時間の特訓をしてくれる「安全自動車学校」を利用するのがよいと思います。
http://www.driveanzen.com/

レストラン

一風堂(East village,とんこつラーメン)
博多ラーメン。福岡で食べるラーメンより少し麺が軟らかめなので固麺で注文されるとよいでしょう。

トントン(East village,豚足料理)
NYで唯一の豚足料理店。

住宅

マウントサイナイ医科大学はマンハッタン内のアッパーイースト,98丁目から103丁目に位置します。大学はアパート(ハウジング)をこの周辺に所有しており,一般の住宅に比べるとはるかに安くアパートを借りることができます。

目安としては1BRで$1600,2BRで$1800ですが,普通に借りるとStudioで$2000近くするのでかなりお得と言えます。しかし,ハウジングは慢性的に不足しており,ポスドク事務局はサウスブロンクスのPark chesterというところにある団地と新たなハウジング契約を結びましたが,この地域は犯罪多発地域であり,小学校の入り口に金属探知機があるなどあまりよい住環境とは言えず,ポスドクの中から反発の声が上がりました。

結局ハウジングに入れるかどうかはボスの力によるところが大きく,また留学が決まったら早めに申し込まれることをお勧めします。

その他にNew Jersey, Westchesterに住んでいる人もいます。Westchesterには日本人駐在員が多く住んでおり,日系食料品店,補修校なども近く,家族連れには快適です。最も日本人の多く住むHarrisonからは快速で125丁目の駅まで30分,そこから地下鉄で10分,待ち時間など全て含んでも約50分の通勤です。始発電車もあり,電車はほぼ座れますのでそれほど通勤が苦痛ということはありません。マンハッタン内,Queensなどに住むと混み合った地下鉄に1時間ほど乗らなければいけないことを考えるとお勧めです。郊外に住む一番の利点は車が持てること,家が広いことだと思います。目安としては3BRで$1800ほどです。また,多くの町では住民専用のプール,テニスコートがあり,車で隣のコネチカット州に出かけたりとマンハッタンとは違った田舎暮らしが楽しめます。教育面では小学校のESLが充実している,補修校が近いことなども利点です。最後に一番大切なことですが,Westchesterは治安がとてもよく,仕事で遅くなって12時近くになって駅から歩いて帰っても問題がありません。